リピート留学で通訳なしの取材対応を実現 英語で広がった映画監督としての可能性
映画監督として海外映画祭に参加する中で感じていた、英語へのコンプレックス。毎年数週間のフィリピン留学を積み重ねた結果、海外で映画撮影を行い、映画祭では通訳なしで取材に応じられるようになりました。今回は、ミライズで4回目のセブ島留学に参加された映画監督の東海林さんにお話を伺いました。
セブ島留学を決意したきっかけは、海外映画祭で感じた英語コンプレックス
留学に挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。
2017〜2018年頃から、LGBTをテーマにした映画祭へ参加するようになりました。自分の作品を持って各国の映画祭を訪れる機会が増える中で、現地で出会った方々と、お互いの国の性的マイノリティを取り巻く状況について情報交換をする機会も増えました。
ギリギリ旅行で困らない程度の英語は話せていましたが、そうした話題について深く話そうとすると、どうしても通訳が必要でした。
もともと英語が話せないことへのコンプレックスはありましたが、日常生活で困ることがなかったため、どこかで目を背けていた部分もあったと思います。
そんな中、2023年にインド・ムンバイの映画祭で印象的な出来事がありました。現地の日本映画ファンの青年が熱心に話しかけてくれたのですが、彼の英語が速すぎて途中からついていけなくなってしまったんです。最終的に「ごめん、英語が苦手なんだ」と伝えたところ、「英語も分からないのに、どうして海外の映画祭に来たんだ」と言われました。
もちろん、その言葉がすべて正しいとは思いません。でも、自分自身もずっと感じていたコンプレックスだったからこそ、強く刺さりました。帰国後すぐに短期留学について調べ始め、そこでミライズを見つけました。
リピート留学で見えた新しい目標
ミライズでの留学を続ける中で、目標は変化しましたか?
最初は「映画祭の舞台挨拶やQ&Aを、自分の言葉で英語でできるようになりたい」という目標でした。
映画祭では上映後に観客との質疑応答があります。自分の作品について説明したり、質問に答えたりする機会があるのですが、当時はどうしても通訳を介していました。それを自分の言葉でできるようになりたいと思ったんです。
その後、留学を続ける中で新しい目標も生まれました。
映画祭には世界中の監督やプロデューサー、俳優が集まります。そうした方々と直接コミュニケーションを取り、情報交換ができるようになれば、自分の可能性も広がるのではないかと思うようになりました。
海外で映画を制作する機会や、共同制作につながる出会いがあるかもしれません。そう考えると、英語は単なる語学ではなく、自分の世界を広げるためのツールになっていったんです。
セブ島留学を重ねた結果、海外で映画撮影を実現
実際に英語力の変化は感じていますか?
感じています。
何より大きかったのは、以前ミライズの先生から「海外で映画を撮ってみたら?」と言われたことです。
その時の私は、「まだそんなレベルじゃないので難しいと思います」と答えました。でも先生は「きっとすぐできるようになるよ」と言ってくれたんです。
そして今年1月、実際に海外で映画撮影を行いました。
短いシーンではありましたし、多くの方の協力もありましたが、海外で撮影をやり切れたことは大きな自信になりました。
振り返ると、自分で勝手に限界を作っていた部分もあったのだと思います。
英語へのコンプレックスがあったからこそ、「海外で映画を撮るなんて無理だ」と思い込んでいました。でも実際には、一歩ずつ積み重ねていけば挑戦できるところまで来られたんです。

ミライズのプレゼンテーションクラスが実践力につながった
ミライズで特に印象に残っているプログラムはありますか?
プレゼンテーションクラスです。
最初はそこまで積極的ではなかったのですが、昨年4週間滞在した際には毎週プレゼンテーションを行いました。
正直かなり大変でしたが、その経験が今につながっていると思います。
私は座学中心の勉強があまり得意ではありません。どちらかというと、実際に体を使って繰り返しながら覚えるタイプです。
プレゼンテーションでは、自分の考えを英語で伝えなければいけませんし、その後には質疑応答もあります。相手が何を聞いてくるか分からない中で即座に答える必要があります。
これは映画祭の舞台挨拶やインタビューにも非常に近い環境です。
実際、フランスの映画祭では通訳なしで取材対応を行いました。以前の自分なら難しかったと思いますが、今は以前より自信を持って受け答えできるようになりました。
社会人留学だからこそ生まれる仲間とのつながり
ミライズでの出会いについて教えてください。
社会人になると、どうしても同じ業界の人と関わることが多くなります。
でもミライズには本当にさまざまな職業の方が集まっています。
私は1回目の留学で出会った方々と、今でも交流があります。帰国後に東京で会うこともありますし、中には仕事につながりそうなご縁もありました。
共通しているのは、みんな英語を学びたいという目的を持っていることです。
異国の地で一緒に頑張った仲間という感覚があり、数週間という短い期間でも深いつながりが生まれるのは面白いですね。
フィリピン留学で出会った、もう一つの財産
セブ島留学を通じて印象に残っていることはありますか?
フィリピンという国に出会えたことです。
正直、ここまで自分に合う国だとは思っていませんでした。
食事もそうですし、人との距離感もそうです。フィリピンの人たちは家族や人とのつながりをとても大切にしています。
もちろん文化の違いはありますが、その人間らしさにすごく魅力を感じています。
平均年齢の若い国だからこその活気もありますし、街を歩いているだけで元気をもらえる感覚があります。
留学がきっかけで英語だけでなく、自分にとって居心地の良い場所や文化と出会えたことも大きな財産だと思っています。
次の目標は国際共同制作
今後挑戦したいことを教えてください。
次は国際共同制作です。
どこかの国のプロデューサーと組んで、一緒に企画を進めてみたいと思っています。
日本で撮るのか、海外で撮るのかはまだ分かりません。でも世界のクリエイターと協力しながら作品を作ることに挑戦したいです。
数年前の自分は、そこまで考えられていませんでした。
英語ができないという理由で、自分から可能性を閉ざしていた部分もあったと思います。
今はまだ道半ばですが、少なくとも「やってみよう」と思えるところまでは来ることができました。

フィリピン留学を検討している方へ
最後に、留学を検討している方へメッセージをお願いします。
迷っているなら、まずは2週間行ってみることをおすすめします。
1週間だと慣れた頃に帰国になってしまいますが、2週間あれば環境が自分に合うかどうかも分かりますし、学習スタイルとの相性も見えてきます。
私自身、半年や1年の長期留学ができる環境ではありませんでした。その代わり、毎年2〜4週間のリピート留学を積み重ねてきました。
社会人になると、まとまった時間を取るのは簡単ではありません。それでも、数週間のセブ島留学を継続することで、ここまで変化できたと実感しています。
英語が人生に入ってきたことで、自分の可能性は確実に広がりました。
セブ島留学は、単に英語を学ぶためだけの場所ではありません。これまで挑戦できなかったことに一歩踏み出すきっかけを与えてくれる場所だと思います。
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